「私たちはアメリカ国民に、不愉快な事実や外国の考え方、異質な哲学、競争的な価値観を託すことを恐れない。真実と虚偽を公開の場で判断させることを恐れる国家は、自国民を恐れる国家である」
- 1917年5月29日~1963年11月22日
- アメリカ出身
- 政治家
- 第35代アメリカ合衆国大統領としてキューバ危機を乗り切り核戦争を回避し、アポロ計画を推進してアメリカの宇宙探査の基礎を築いた
英文
“We are not afraid to entrust the American people with unpleasant facts, foreign ideas, alien philosophies, and competitive values. For a nation that is afraid to let its people judge the truth and falsehood in an open market is a nation that is afraid of its people.”
日本語訳
「私たちはアメリカ国民に、不愉快な事実や外国の考え方、異質な哲学、競争的な価値観を託すことを恐れない。真実と虚偽を公開の場で判断させることを恐れる国家は、自国民を恐れる国家である」
解説
この言葉は、自由な社会において、国民が多様な意見や事実に触れ、それを自ら判断する権利を持つべきだという信念を表している。抑圧や情報の制限は民主主義の敵であり、真に自由で力強い国家は、国民が自主的に真偽を見極める能力を信頼するべきだというメッセージが込められている。
ケネディがこの発言をした時代、冷戦の影響で思想の対立が深刻化し、異なる価値観や情報に対する恐れが広がっていた。この文脈で彼は、情報や思想の自由な流通こそが民主主義の基盤であり、透明性と寛容さが国家の強さを支えると主張した。この考えは、アメリカ憲法の言論の自由を強く意識したものでもある。
現代においても、この名言は重要な意味を持つ。インターネットやグローバル化により情報が溢れる時代には、検閲や情報操作に対する警戒が必要だ。多様な意見や事実に触れ、主体的に判断する力を持つことが、健全な民主主義と自由社会を維持する鍵である。この言葉は、情報の自由と、それを受け取る国民の責任の重要性を再認識させるものである。
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