「過去に公の場で示されてきた勇気の資質を忘れた国は、今日の指導者にその資質を求めたり、重んじたりする可能性が低い。そして実際、私たちはそれを忘れている」
- 1917年5月29日~1963年11月22日
- アメリカ出身
- 政治家
- 第35代アメリカ合衆国大統領としてキューバ危機を乗り切り核戦争を回避し、アポロ計画を推進してアメリカの宇宙探査の基礎を築いた
英文
“A nation which has forgotten the quality of courage which in the past has been brought to public life is not as likely to insist upon or regard that quality in its chosen leaders today – and in fact we have forgotten.”
日本語訳
「過去に公の場で示されてきた勇気の資質を忘れた国は、今日の指導者にその資質を求めたり、重んじたりする可能性が低い。そして実際、私たちはそれを忘れている」
解説
この言葉は、国民と指導者の関係における「勇気」の重要性を説いている。勇気は困難に立ち向かい、正義や信念を貫くための本質的な要素であり、それが失われることで国全体の倫理観や価値観も衰退するという警告が込められている。
ケネディの時代、アメリカは冷戦や人権問題、経済的不安など数々の課題に直面していた。この文脈では、指導者が困難な状況下で勇気を持って行動する必要性が強調されていた。しかし、そのような資質を国民が忘れることで、指導者に対する期待が曖昧になり、妥協的なリーダーが選ばれる可能性が高まるという問題提起がある。
現代においても、この名言は多くの社会に当てはまる。ポピュリズムや短期的な利益を優先する政治が台頭する中で、国民が「勇気」という資質を評価しなくなると、長期的な視野を持つ指導者が選ばれにくくなる。国民がその重要性を再認識し、求めることで、より持続可能な未来を築くことが可能になるという示唆を与えている。
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