「地から生じたものは再び地に帰り、天に由来するものはその故郷へと飛び去る」

マルクス・アウレリウス
マルクス・アウレリウスの名言
  • 121年4月26日~180年3月17日
  • ローマ帝国
  • ローマ皇帝
  • ストア派哲学の影響を受け、また『自省録』を著し、哲学的指導者として理想的な統治を実践し、後に五賢帝と評された

英文

“What springs from earth dissolves to earth again, and heaven-born things fly to their native seat”

日本語訳

「地から生じたものは再び地に帰り、天に由来するものはその故郷へと飛び去る」

解説

この名言は、万物がその起源に基づいて循環するという自然の摂理を述べている。マルクス・アウレリウスは、ストア哲学の自然観に基づき、宇宙全体の調和の中で個々の存在が果たす役割を強調した。この言葉は、生と死、そして物質と精神の関係を深い視点から捉え、すべてが元の場所に帰るという宇宙的な秩序を示している。

「地から生じたものは地に帰る」という部分は、肉体が物質世界の一部として自然に循環する運命を象徴している。一方、「天に由来するもの」という表現は、魂や精神などの非物質的な存在を指し、それが宇宙全体の調和に帰属することを示唆している。この考え方は、人間の存在が単なる肉体にとどまらず、宇宙全体と結びついているという哲学的な視点を反映している。

現代において、この名言はエコロジーや精神的な探求とも関連付けて考えることができる。例えば、物質的なものが自然に還るという循環の視点は、持続可能な生き方や環境保護の理念に通じる。一方で、精神的な帰属を探る部分は、死生観や自己の内面との向き合い方に示唆を与える。この名言は、人間が自然の一部であり、宇宙とのつながりを意識しながら生きる重要性を教えている。

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