「善き人とは何かを議論することに、これ以上時間を浪費するな。善き人になれ」
- 121年4月26日~180年3月17日
- ローマ帝国
- ローマ皇帝
- ストア派哲学の影響を受け、また『自省録』を著し、哲学的指導者として理想的な統治を実践し、後に五賢帝と評された
英文
“Waste no more time arguing about what a good man should be. Be one”
日本語訳
「善き人とは何かを議論することに、これ以上時間を浪費するな。善き人になれ」
解説
この名言は、善悪や理想についての抽象的な議論をするよりも、具体的な行動を通じて理想を体現することを求めている。マルクス・アウレリウスは、哲学を単なる知的な活動ではなく、日常の生活の中で実践されるべきものと考えていた。この言葉には、ストア哲学の特徴である実践的な教えが凝縮されている。
「善き人」とは何かを理論的に探求することは重要ではあるが、それが目的化すると行動の機会を逃してしまう危険がある。マルクス・アウレリウスは、善い生き方を定義するよりも、その善を自分の行動で表現する方がはるかに価値があると主張している。この考え方は、ストア派の「徳を実践することが人生の目的である」という核心的な哲学と一致している。
現代においても、この名言は多くの人々にとって強いメッセージとなる。社会的正義や倫理について議論が活発な一方で、実際の行動が伴わないことがしばしば指摘される。例えば、環境問題や人権問題について議論するだけではなく、日常生活で小さな行動を積み重ねることが求められる。この言葉は、理論に囚われず、自分の価値観を行動で示すことの重要性を教えている。
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