「文学や芸術においても、独創性を気にする者は決して独創的にはなれない。それよりも、ただ真実を語ろうとするならば(それが何度語られたかを少しも気にせずに)、十中八九、知らぬ間に独創的になっているだろう」

C・S・ルイスの名言・格言・警句(画像はイメージです)
C・S・ルイスの名言・格言・警句(画像はイメージです)
  • 1898年11月29日~1963年11月22日
  • アイルランド出身
  • 作家、学者

英文

“Even in literature and art, no man who bothers about originality will ever be original: whereas if you simply try to tell the truth (without caring twopence how often it has been told before) you will, nine times out of ten, become original without ever having noticed it.”

日本語訳

「文学や芸術においても、独創性を気にする者は決して独創的にはなれない。それよりも、ただ真実を語ろうとするならば(それが何度語られたかを少しも気にせずに)、十中八九、知らぬ間に独創的になっているだろう」

解説

この名言は、C・S・ルイスが創作や表現における真実性の重要性を語ったものだ。彼は、人が意識的に「独創的であろう」とするほど、その目標が自己意識を妨げ、自然な創造性を阻害すると指摘している。この考えは、ルイス自身の文学的なアプローチにも表れており、彼の作品はしばしば普遍的な真実をシンプルかつ誠実に表現している。

彼の主張は、真実を語ることこそが最も力強い創造の源泉であるという哲学に根ざしている。独創性は、それ自体を追求するのではなく、結果として生まれるものであるという考えは、文学や芸術にとどまらず、科学や哲学といった他分野にも当てはまる。例えば、科学の発見者は新しい理論を生み出そうとするよりも、観察や実験を通じて事実を明らかにしようとすることで偉大な革新を達成してきた。

この名言は、現代においても創作活動を行う人々にとって重要な教訓となる。ソーシャルメディアやインターネット時代には「目新しさ」が過剰に求められるが、ルイスの言葉は他者の評価を気にするのではなく、自分自身の誠実さに基づいて表現することの価値を思い出させる。真実に基づいた表現こそが、長い時間を経ても価値を持つ独創性を生む鍵であると示唆している。

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