「もし戦いで命を落としていれば、どれほど幸せだったことか。敵の手にかかって死ぬ方が、友の怒りの犠牲となるよりもはるかに高貴だっただろう」
- 紀元前356年7月20日~紀元前323年6月10日
- マケドニア出身
- マケドニア王
- 広大な帝国を築き、ヘレニズム文化を広めた
英文
“How happy had it been for me had I been slain in the battle. It had been far more noble to have died the victim of the enemy than fall a sacrifice to the rage of my friends.”
日本語訳
「もし戦いで命を落としていれば、どれほど幸せだったことか。敵の手にかかって死ぬ方が、友の怒りの犠牲となるよりもはるかに高貴だっただろう」
解説
この言葉は、アレクサンドロス大王が彼自身の軍内での不和や裏切り、あるいは部下からの反感に直面した状況を嘆いたものとされる。特に、親しい仲間や部下からの裏切りや疑念は、彼にとって戦場での死よりも苦痛であり、屈辱的な経験だったことを表している。
「敵の手にかかって死ぬ方が、友の怒りの犠牲となるよりも高貴だった」という表現は、戦場での死が名誉と勇気の象徴とされる古代ギリシャの価値観を反映している。一方で、友や味方の中から敵意を受けることは、彼のような英雄にとって最大の侮辱とも言える。この言葉には、リーダーとして孤独や葛藤、そして信頼の裏切りに対する深い悲しみが込められている。
現代の視点から見ると、この言葉は裏切りや内部の不和が外部の敵以上に致命的であることを警告している。個人や組織において、信頼関係が損なわれることは、外的な課題以上に大きな影響を及ぼす。アレクサンドロスの嘆きは、リーダーシップの孤独や、真の仲間の重要性を痛感させるものであり、私たちに組織内の調和と信頼の大切さを再認識させる名言である。
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