「アフリカに行ってその子供たちを奪い、ただ金銭の欲望だけで彼らを果てしない束縛に売り渡す者は、最も堕落した殺人者よりもはるかに悪い存在であり、私の手によって赦されることは決してない」
![エイブラハム・リンカーン](https://note.lv73.net/wp-content/uploads/2024/11/Abraham_Lincoln_O-77_matte_collodion_print-512.webp)
- 1809年2月12日~1865年4月15日
- アメリカ出身
- 政治家、弁護士
- 第16代アメリカ合衆国大統領として、隷解放宣言を発布し、南北戦争を指導して国家の統一を維持した
英文
”The man who could go to Africa and rob her of her children, and then sell them into interminable bondage, with no other motive than that which is furnished by dollars and cents, is so much worse than the most depraved murderer that he can never receive pardon at my hand.”
日本語訳
「アフリカに行ってその子供たちを奪い、ただ金銭の欲望だけで彼らを果てしない束縛に売り渡す者は、最も堕落した殺人者よりもはるかに悪い存在であり、私の手によって赦されることは決してない」
解説
この名言は、奴隷貿易の非人道性に対するリンカーンの強い非難を示している。彼は、経済的な利益のためにアフリカから人々を拉致し、奴隷として売買する行為を道徳的に許しがたいものとみなしていた。この言葉には、人間の尊厳を侵害する行為への強い怒りと断固とした姿勢が込められている。
「金銭の欲望だけで」という部分は、経済的利益が道徳的判断を覆してしまう危険性を指摘している。リンカーンは、奴隷制度や奴隷貿易が根本的に利己心と貪欲に基づいていると考え、そのような行為が人間性の本質を冒涜するものだと見ていた。
現代において、この名言は、人権を侵害する行為や経済的利益のための不正行為に対する警鐘として重要である。奴隷貿易の歴史を振り返りながら、同様の搾取や人間性を無視した行為が繰り返されないようにするための教訓となる。リンカーンの言葉は、経済的利益が人間の価値を超えるべきではないという普遍的な道徳的指針を提供している。
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