「この国とその制度は、それを構成する国民に属する。国民が現行の政府に疲れを感じたときには、憲法上の権利を行使してそれを改正するか、革命の権利を行使して打倒することができる」

エイブラハム・リンカーン
エイブラハム・リンカーンの名言
  • 1809年2月12日~1865年4月15日
  • アメリカ出身
  • 政治家、弁護士
  • 第16代アメリカ合衆国大統領として、隷解放宣言を発布し、南北戦争を指導して国家の統一を維持した

英文

”This country, with its institutions, belongs to the people who inhabit it. Whenever they shall grow weary of the existing government, they can exercise their constitutional right of amending it, or exercise their revolutionary right to overthrow it.”

日本語訳

「この国とその制度は、それを構成する国民に属する。国民が現行の政府に疲れを感じたときには、憲法上の権利を行使してそれを改正するか、革命の権利を行使して打倒することができる」

解説

この名言は、国家の主権が国民にあるというリンカーンの確固たる信念を表している。彼は、政府や制度が国民の利益と意思に基づいて運営されるべきであり、必要であれば国民がそれを変える権利を持つと述べている。この言葉には、民主主義の核心である主権在民と、平和的および革命的手段による社会変革の可能性が込められている。

「憲法上の権利を行使して改正するか」という部分は、民主的手続きによる政府の改善を奨励する一方で、「革命の権利を行使して打倒する」という言葉は、制度が国民の意志に完全に反する場合には、より極端な手段が必要になる可能性を示唆している。リンカーンはこれを暴力の推奨とするのではなく、最終的には国民の意思が最高権威であることを強調している。

現代において、この名言は、市民参加と責任の重要性を教えている。政府や制度が国民の意志にそぐわない場合、国民には平和的手段でそれを変える責任があり、状況によっては根本的な変革を求める権利がある。リンカーンの言葉は、民主主義が活力を保つために、国民が主体的に行動し、変革を求める重要性を示している。

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