「そうですね。あなたたちバージニア人は、遠くから奴隷たちの仕事を監督するだけで、大量の汗をかくと言いますが、私たちとは違います。ここでは、皆が自分自身で働かなければ何も得られません」

エイブラハム・リンカーン
エイブラハム・リンカーンの名言
  • 1809年2月12日~1865年4月15日
  • アメリカ出身
  • 政治家、弁護士
  • 第16代アメリカ合衆国大統領として、隷解放宣言を発布し、南北戦争を指導して国家の統一を維持した

英文

”Oh, yes; you Virginians shed barrels of perspiration while standing off at a distance and superintending the work your slaves do for you. It is different with us. Here it is every fellow for himself, or he doesn’t get there.”

日本語訳

「そうですね。あなたたちバージニア人は、遠くから奴隷たちの仕事を監督するだけで、大量の汗をかくと言いますが、私たちとは違います。ここでは、皆が自分自身で働かなければ何も得られません」

解説

この名言は、奴隷制度と自助努力に基づく労働倫理の対比をユーモアを交えて述べている。リンカーンは、バージニアなどの奴隷州で見られる労働の依存構造を批判し、自由州での自己責任と努力の価値を強調している。この発言には、奴隷制に対する道徳的反対だけでなく、経済的・社会的な仕組みの違いに対する洞察も込められている。

「自分自身で働かなければ何も得られない」という部分は、自由州における労働倫理を端的に表している。リンカーンは、自由市場経済と個人の努力が、社会の繁栄において重要であると考えていた。 対照的に、奴隷制は怠惰や不公平を助長し、社会全体の道徳的・経済的進歩を妨げるものと見なしていた。

現代において、この名言は、努力と成果を重視する労働倫理や、不平等なシステムへの批判として解釈される。特に、労働や経済の仕組みが個人の自由や尊厳をどのように反映しているかを考えるきっかけとなる。リンカーンの言葉は、自由と平等が労働や経済の基盤にどのように組み込まれるべきかを問いかける普遍的な教訓を提供している。

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