「それが朕を悩ませるのだ。朕は自らの罪を償うために、もっと苦しみたいと思う」
- 1638年9月5日~1715年9月1日
- フランス出身
- 王
- 絶対王政を確立し、ヴェルサイユ宮殿を建設、フランス文化と芸術の発展を促進した
英文
“That’s what troubles me: I should like to suffer more for the expiation of my sins.”
日本語訳
「それが朕を悩ませるのだ。朕は自らの罪を償うために、もっと苦しみたいと思う」
解説
この言葉は、ルイ14世が晩年に抱いた深い宗教的悔悟を表しているとされる。彼は絶対王政の頂点に立ちながらも、人生の終わりに近づく中で、自らの行いに対する神の裁きや魂の救済について考えるようになった。この言葉は、過去の罪への後悔とそれを償おうとする強い意志が込められている。
ルイ14世はその治世において、宗教的な政策を重視し、カトリックの統一を目指すあまりにプロテスタントを迫害し、多くの人々に苦しみをもたらした。また、彼の戦争政策や国家事業は国民に重い負担を強いた。これらの行いが晩年の彼に罪悪感を抱かせ、その贖罪を望む気持ちが強まったのではないかと考えられる。
この名言は現代において、行動の結果に責任を持つことや、自己の過ちを認めそれを償う意志の重要性を示唆している。過去を完全に取り戻すことはできないが、反省し、自らを改善しようとする努力こそが人間の成長につながる。この言葉は、悔悟と贖罪の力を改めて考えさせるものである。
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