「反動主義者は、すでに終わった問題についてはいつでも進歩的な態度を取る用意がある」

セオドア・ルーズベルト
セオドア・ルーズベルトの名言
  • 1858年10月27日~1919年1月6日
  • アメリカ出身
  • 政治家、軍人
  • アメリカ合衆国第26代大統領を務め、進歩主義改革や自然保護政策を推進し、パナマ運河の建設を支援した

英文

”The reactionary is always willing to take a progressive attitude on any issue that is dead.”

日本語訳

「反動主義者は、すでに終わった問題についてはいつでも進歩的な態度を取る用意がある」

解説

この名言は、セオドア・ルーズベルトが保守的な態度や現状維持を好む人々を皮肉ったものとして知られる。彼は、反動主義者(過去の状態を理想化し、進歩に抵抗する人々)が、議論が終わった問題や、もはや影響のない過去の事象についてのみ進歩的な態度を見せることを指摘している。この言葉は、変化や改革を求める社会的な要求に背を向ける姿勢を批判している。

現代社会においても、この名言は政治や社会問題への対応に対する深い洞察を与える。多くの場合、進歩的な考えに反対していた人々が、時間が経ってそれが既成事実となると、その成果を受け入れ、むしろ支持するようになることがある。この現象は、本質的な変化に向けた抵抗が、時間とともに柔らかくなることを示している。

具体例として、女性の参政権や公民権運動に対する反対が挙げられる。当初は激しい反発を受けたこれらの運動も、成功し、社会に定着してしまえば、かつて反対していた人々がその価値を認めるようになる。ルーズベルトのこの言葉は、進歩の流れを阻もうとする力が、結局は時代の流れに適応せざるを得ないことを鋭く指摘している。

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