「私たちは、他の人より多く稼ぐ能力を持つ者がいることを認識し続ける。しかし、個人が適切な安全を確保するという野心は、大きな富や権力を追い求める欲望よりも優先されるべき野心であると主張する」
- 1882年1月30日~1945年4月12日
- アメリカ出身
- 政治家
- 【成果】
- アメリカ合衆国の大統領として、ニューディール政策で大恐慌からの経済復興を進めた
- 第二次世界大戦で連合国を勝利に導いた
- 【批判】
- 日本への強硬政策が真珠湾攻撃を誘発した
- 日本人に対する人種差別的感情を背景に日系人の強制収容政策を推し進めた
- 原子爆弾の開発計画であるマンハッタン計画を推進した
英文
“We continue to recognize the greater ability of some to earn more than others. But we do assert that the ambition of the individual to obtain for him a proper security is an ambition to be preferred to the appetite for great wealth and great power.”
日本語訳
「私たちは、他の人より多く稼ぐ能力を持つ者がいることを認識し続ける。しかし、個人が適切な安全を確保するという野心は、大きな富や権力を追い求める欲望よりも優先されるべき野心であると主張する」
解説
この言葉は、フランクリン・ルーズベルトが経済的不平等と社会的保障についての見解を述べたものである。彼は、個々の能力に応じた成果を認めつつも、個人の生活の安定が最優先されるべきであると強調している。この名言は、ニューディール政策の理念にも通じており、個人の幸福と社会の調和を図るための経済的公正を目指したものである。
現代において、この言葉は、経済的不平等が拡大する中で特に重要なメッセージを持つ。富や権力の集中が進む一方で、多くの人々が生活の基本的な安全を確保できない状況に直面している。この名言は、社会全体の安定のためには、個人が適切な生活基盤を持つことが不可欠であることを示している。
さらに、この言葉は、個人の成功と社会的責任のバランスを考える指針を提供している。成功を追い求めることは正当だが、その結果が他者を犠牲にするようなものであってはならない。ルーズベルトのこの言葉は、富や権力の追求よりも、すべての人々が尊厳を持って生活できる社会を築くことの重要性を教えている。
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