「神が教会を建てるところには、悪魔もまた礼拝堂を建てるだろう」

マルティン・ルター
マルティン・ルターの名言
  • 1483年11月10日~1546年2月18日
  • 神聖ローマ帝国(ドイツ)出身
  • 宗教改革者、神学者
  • プロテスタント宗教改革を推進し、95ヶ条の提題を発表した

英文

“For where God built a church, there the Devil would also build a chapel.”

日本語訳

「神が教会を建てるところには、悪魔もまた礼拝堂を建てるだろう」

解説

この言葉は、善と悪が常に共存し、対立するという洞察を示している。ルターは、神聖な場所や信仰の中心である教会が存在する場所には、悪の力もまた入り込もうとすることを指摘している。神が人々の信仰を強め、道徳を高めるための場所を築く一方で、悪魔もその近くに誘惑や混乱をもたらす場を作り、人間を信仰から遠ざけようとする。この表現は、善がある場所には必ず悪も存在し、常に信仰と悪の戦いがあることを象徴している。

現代においても、この名言は善と悪の境界と内面的な葛藤を再認識させる。私たちはしばしば良い意図や純粋な信仰を持っていても、誘惑や妨げに直面することがある。ルターの言葉は、神聖な目的がある場所ほど誘惑や悪の力も引き寄せられることを示唆しており、信仰における毅然とした態度と自己の守りの重要性を教えている。

また、この名言は、信仰の強化と自己の鍛錬の必要性を説いている。信仰や善が存在する場所には必ず試練もあり、それを通じて人々は内面的に強くなる。悪の力に打ち勝つことで信仰はより確かなものとなり、自己の道徳や信念が試され、深まる。ルターの言葉は、悪の存在が信仰の深化を促し、善をさらに輝かせる要素であることを示している。

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