「最近シェイクスピアを読もうとしたが、あまりに退屈で吐き気を覚えるほどだった」
- 1809年2月12日~1882年4月19日
- イングランド(イギリス)出身
- 自然学者、地質学者、生物学者
- 『種の起源』を著し、進化論と自然選択説を提唱した
英文
“I have tried lately to read Shakespeare, and found it so intolerably dull that it nauseated me”
日本語訳
「最近シェイクスピアを読もうとしたが、あまりに退屈で吐き気を覚えるほどだった」
解説
ダーウィンのこの言葉は、彼自身の文学への興味が薄れてしまったことを率直に述べている。晩年のダーウィンは科学的探求に没頭するあまり、芸術や文学に対する感受性が失われたと記録されている。彼は、自身の精神が機械的に分析を行う方向に偏りすぎたため、シェイクスピアのような創造性豊かな作品を楽しむ余裕がなくなったのではないかと考えていた。
この言葉は、バランスの取れた知的生活の重要性を示唆している。科学や論理的思考に偏りすぎると、感情や創造性を養う機会を失い、人生の多面的な楽しみを見逃すことがある。ダーウィン自身の体験からもわかるように、専門分野への集中が他の領域への関心を犠牲にする可能性がある。
現代では、この言葉は専門性を深める一方で、幅広い興味を持ち続けることの大切さを教えてくれる。科学、文学、芸術など多様な分野への関心を持つことで、バランスの取れた思考と豊かな人生を築くことが可能である。ダーウィンの率直な感想は、科学と芸術の両方を人生に取り入れることの意義を再考するきっかけを与えてくれる。
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