「若者たちが大学に行くのは、医者や哲学者、あるいは何であれ肩書きを得るためであり、その職業に全く適していない者が多く進む一方で、本当に適任である者たちは、仕事や日々の生活の煩わしさにより学問から遠ざけられていることに気づく」
- 1564年2月~1642年1月8日
- フィレンツェ公国(イタリア)出身
- 物理学者、天文学者、数学者
- 望遠鏡を用いた天文観測や慣性の法則を確立し、近代科学的な手法を樹立するのに多大な貢献をした
英文
”I notice that young men go to the universities in order to become doctors or philosophers or anything, so long as it is a title, and that many go in for those professions who are utterly unfit for them, while others who would be very competent are prevented by business or their daily cares, which keep them away from letters.”
日本語訳
「若者たちが大学に行くのは、医者や哲学者、あるいは何であれ肩書きを得るためであり、その職業に全く適していない者が多く進む一方で、本当に適任である者たちは、仕事や日々の生活の煩わしさにより学問から遠ざけられていることに気づく」
解説
この名言は、ガリレオ・ガリレイが教育と社会の矛盾について考察したものである。彼は、学問が本質的な探求や知識のためではなく、肩書きや地位の追求の手段として扱われることへの批判を述べている。また、本当に才能のある人々が経済的事情や生活の負担によって教育の機会を得られない現実にも触れており、社会的不平等を鋭く指摘している。
ガリレオ自身、科学者としての道を切り開く際に数々の困難に直面した。彼のこの言葉は、学問の本質が形式的な資格や社会的地位ではなく、真理を探求する熱意と能力にあるという信念を表している。また、教育の機会が均等に与えられるべきだという理念も、この言葉から読み取れる。
現代においても、この名言は教育制度やキャリア選択の課題を考える上で重要な示唆を与える。学問が特権的なものにとどまらず、適性と情熱を持つすべての人々に開かれたものであるべきだというメッセージは、今もなお普遍的である。この言葉は、教育の本来の目的と、その公平性を再考する必要性を私たちに問いかけている。
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