「いずれの性も、他者の補完的な特性による fertilization(受粉、影響)なしには、人間の最高の努力に到達することはできない」
- 1905年6月21日~1980年4月15日
- フランス出身
- 哲学者、小説家、劇作家
- 実存主義を提唱し、『存在と無』や『嘔吐』を通じて20世紀思想に大きな影響を与えた
英文
“Neither sex, without some fertilization of the complimentary characters of the other, is capable of the highest reaches of human endeavor.”
日本語訳
「いずれの性も、他者の補完的な特性による fertilization(受粉、影響)なしには、人間の最高の努力に到達することはできない」
解説
この名言は、サルトルが性別の相互補完性と人間の発展について述べたものである。彼は、男性と女性のいずれも、それぞれの特性や視点のみで人間の究極的な目標や成し遂げたい成果に到達することはできないと考えている。つまり、異なる性の特性が影響し合い、補完し合うことで、より高いレベルの創造性や理解、努力が可能になるという考えが込められている。ここでの「fertilization」は、文字通りの受粉ではなく、他者の特性が自己に影響を与え、成長や新たな発想を生み出すことを示している。
また、この言葉は、性別の枠を超えた協力と相互作用の重要性を強調している。サルトルは、どちらの性も独自の視点や強みを持ちながら、他者の特性を取り入れることで自己を拡張し、より豊かな成果を得ることができると考えた。この視点は、性別による役割や固定観念を超え、共通の目標に向かって協力し、影響を与え合うことの意義を強調している。
さらに、この名言は、多様性と共創の重要性を示唆しているとも言える。性別に関わらず、異なる視点や特性が集まり、相互に刺激を与え合うことで、より高い成果や深い洞察が生まれるというサルトルの考えは、多様性の価値を示している。彼の言葉は、異なる特性を尊重し、共に成長していくことで人間の可能性が広がるというメッセージが込められており、性別や個人の違いが人類全体の成長と発展に寄与するという視点を強調している。
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