「人は皆、自らの命を守るために命を危険にさらす権利を持っている。火事から逃れるために窓から飛び降りる人が、自殺罪に問われたことがあるだろうか?」
![ジャン=ジャック・ルソー](https://note.lv73.net/wp-content/uploads/2024/11/Jean-Jacques_Rousseau_painted_portrait-512.webp)
- 1712年6月28日~1778年7月2日
- ジュネーヴ出身
- 哲学者、政治哲学者、作家、作曲家
- 『社会契約論』で人民主権を提唱し、フランス革命や近代民主主義に影響を与えた
英文
“Every man has the right to risk his own life in order to preserve it. Has it ever been said that a man who throws himself out the window to escape from a fire is guilty of suicide?”
日本語訳
「人は皆、自らの命を守るために命を危険にさらす権利を持っている。火事から逃れるために窓から飛び降りる人が、自殺罪に問われたことがあるだろうか?」
解説
この言葉は、自己防衛におけるリスクの正当性についてのルソーの主張を表している。彼は、自らの命を守るためには、危険を伴う行動も許されるべきであり、そうした行為が非難されるべきではないと考えている。火事から逃れるために窓から飛び降りる行為は、単なる自己防衛であり、自殺とは異なるとルソーは強調している。この考え方は、生存本能と自己保全の権利が個人に与えられているべきだという主張を示している。
現代においても、生命の危機に瀕したときに自らの判断でリスクを冒す行為が認められることは多い。例えば、緊急事態における避難や医療処置においても、リスクを伴う選択が時に必要とされる。ルソーのこの言葉は、命を守るために行動する権利が重要であることを教えており、他人がその行動を批判するべきではないと示唆している。
さらに、この名言は、自己判断と自由意志の尊重を強調している。生命の危機において、他人の目を気にせず、自らの命を守るための最善の方法を選ぶことは、誰もが持つべき権利である。この言葉は、困難な状況に直面したときに、自己の命を守るための決断が尊重されるべきであることを示している。
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