「私は本が嫌いだ。本は、何も知らないことについて話す術を教えるだけだからだ」
- 1712年6月28日~1778年7月2日
- ジュネーヴ出身
- 哲学者、政治哲学者、作家、作曲家
- 『社会契約論』で人民主権を提唱し、フランス革命や近代民主主義に影響を与えた
英文
“I hate books; they only teach us to talk about things we know nothing about”
日本語訳
「私は本が嫌いだ。本は、何も知らないことについて話す術を教えるだけだからだ」
解説
この言葉は、ルソーが持つ知識と経験の関係についての独自の視点を表している。彼は、書物によって得られる知識が、実際の経験に基づいた理解に比べて浅いものであると考え、単に読んだ知識を振りかざすことへの批判を込めている。ルソーは、実体験こそが真の知識を育むとし、書物から得られる情報が人を実際の世界から遠ざける可能性があると警告している。
現代においても、この考え方は有用である。例えば、理論だけでなく、実践や経験を通じて理解を深めることが、実社会でのスキルや判断力に繋がる。ルソーのこの言葉は、知識を自分のものとするためには実際に体験することが重要であることを示唆し、読書だけで得られる知識に依存しないことの大切さを教えている。
さらに、この名言は、情報過多の現代における批判的思考の重要性にも通じる。多くの情報が簡単に手に入る今だからこそ、読んだ知識を鵜呑みにするのではなく、それを自らの経験や観察で裏付けることが重要である。この言葉は、知識を単なる言葉に留めず、現実に活かす力を養うことの必要性を再認識させるものである。
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