「国家も人間の体と同じように、生まれた瞬間から死に向かい、その中に破滅の原因を抱えている」

ジャン=ジャック・ルソー
ジャン=ジャック・ルソーの名言
  • 1712年6月28日~1778年7月2日
  • ジュネーヴ出身
  • 哲学者、政治哲学者、作家、作曲家
  • 『社会契約論』で人民主権を提唱し、フランス革命や近代民主主義に影響を与えた

英文

“The body politic, as well as the human body, begins to die as soon as it is born, and carries itself the causes of its destruction”

日本語訳

「国家も人間の体と同じように、生まれた瞬間から死に向かい、その中に破滅の原因を抱えている」

解説

この言葉は、国家や組織の脆弱性と有限性について述べている。ルソーは、国家という共同体も個人と同じように、生まれた瞬間から衰退に向かう運命にあり、自己破滅の要因を内部に抱えていると考えていた。彼は、国家が不完全な人間の集合体で成り立っているため、時間とともに内部の矛盾や問題が表面化し、最終的には崩壊へと向かうことを示唆している。

この考え方は、現代社会においても共感を呼ぶものである。どんなに強大で繁栄している国家でも、内部の対立や腐敗、政策の失敗といった要因により、時間の経過とともに問題が顕在化し、最終的には変化や崩壊を余儀なくされる。ルソーのこの言葉は、国家運営において内部の改善や改革が常に必要であることを教えている。

さらに、この名言は組織や体制の限界についての洞察を提供している。国家や組織が持続するためには、内部の問題を直視し、絶え間ない改革や進化が不可欠である。このように、国家や組織もまた生きた体と同じように、成長し続けるためには自己を見つめ直し、変化を受け入れることが重要であるといえる。

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