「謙虚さは人間にとって自然なものだが、子供には自然ではない。謙虚さは悪を知ることで初めて始まる」
- 1712年6月28日~1778年7月2日
- ジュネーヴ出身
- 哲学者、政治哲学者、作家、作曲家
- 『社会契約論』で人民主権を提唱し、フランス革命や近代民主主義に影響を与えた
英文
“Although modesty is natural to man, it is not natural to children. Modesty only begins with the knowledge of evil”
日本語訳
「謙虚さは人間にとって自然なものだが、子供には自然ではない。謙虚さは悪を知ることで初めて始まる」
解説
この言葉は、謙虚さと純粋さの関係を示している。ルソーは、謙虚さが本来、人間に備わっている特質であるものの、それは悪意や過ちの概念を理解することでのみ身につくものだと考えている。つまり、子供は悪や社会的な評価に対する認識がないため、無邪気であり、謙虚さが表れるのはその無垢さが失われ始める瞬間であると述べている。
この考え方は、現代においても共感を呼ぶ。たとえば、子供は何も恐れずに他者と接するが、成長と共に社会的なルールや他者の評価を意識するようになり、その過程で謙虚さが芽生えることが多い。ルソーのこの言葉は、成長と共に自己認識や社会意識がどのように生まれるかを考える上で興味深い視点を提供している。
さらに、この名言は人間の道徳的成長についても触れている。悪や他者との違いを知ることで、自己を律する力が芽生え、謙虚さが身につくという考え方は、倫理教育や社会の秩序形成においても重要な役割を果たしている。この言葉は、自己の内面を見つめ直し、謙虚さの本質を理解するための示唆に富んでいる。
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