「私はただ神の御心を行いたい。そして神は私に山に登ることを許してくださった。私はその先を見渡し、約束の地を見た! 私があなたたちと一緒にそこにたどり着けないかもしれないが、今夜皆さんに知ってほしいのは、私たちという一つの民が約束の地にたどり着くということだ」
- 1929年1月15日~1968年4月4日
- アメリカ出身
- 牧師および公民権運動の指導者
- アメリカにおける人種差別撤廃運動を指導し、公民権法の成立に貢献した
英文
”I just want to do God’s will. And he’s allowed me to go to the mountain. And I’ve looked over, and I’ve seen the promised land! I may not get there with you, but I want you to know tonight that we as a people will get to the promised land.”
日本語訳
「私はただ神の御心を行いたい。そして神は私に山に登ることを許してくださった。私はその先を見渡し、約束の地を見た! 私があなたたちと一緒にそこにたどり着けないかもしれないが、今夜皆さんに知ってほしいのは、私たちという一つの民が約束の地にたどり着くということだ」
解説
この名言は、キング牧師が人種的平等と社会的正義という目的地に向けた運動において、個人としての役割と運命を受け入れる心構えを示した、象徴的なスピーチの一部である。彼は、自分の生涯の限界を理解しつつも、彼が始めた運動が最終的には成功するという確信を込めてこの言葉を述べた。この言葉は、自己犠牲と希望、そして揺るぎない信念の象徴となっている。
この言葉は、1968年4月3日にメンフィスで行われた「山頂に達したことを私は見た」スピーチ(通称:The Mountaintop Speech)の一部であり、キング牧師が暗殺される前夜の発言である。彼は、自分自身がこの闘いの成功を見ることができないかもしれないという予感を抱きながらも、平等と正義という目的地を信じ、共に進む人々にその希望を託した。
現代においても、この名言は多くの人々に希望と勇気を与える。個人の力が限られていても、大義のために行動することで、次の世代や社会全体に貢献できることを思い起こさせる。たとえば、環境保護や人権擁護の活動において、すぐに結果が出ないとしても努力を続ける意義を示している。キング牧師のこの言葉は、未来への希望と連帯の力を信じる普遍的なメッセージである。
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