「ある立場において、臆病は『それは安全か』と問い、便宜主義は『それは得策か』と問い、虚栄は『それは人気があるか』と問う。しかし良心は『それは正しいか』と問う」

マーティン・ルーサー・キング・ジュニア
マーティン・ルーサー・キング・ジュニアの名言
  • 1929年1月15日~1968年4月4日
  • アメリカ出身
  • 牧師および公民権運動の指導者
  • アメリカにおける人種差別撤廃運動を指導し、公民権法の成立に貢献した

英文

”On some positions, Cowardice asks the question, ‘Is it safe?’ Expediency asks the question, ‘Is it politic?’ And Vanity comes along and asks the question, ‘Is it popular?’ But Conscience asks the question, ‘Is it right?’”

日本語訳

「ある立場において、臆病は『それは安全か』と問い、便宜主義は『それは得策か』と問い、虚栄は『それは人気があるか』と問う。しかし良心は『それは正しいか』と問う」

解説

この名言は、道徳的な決断を下す際に、どのような価値基準が重要であるかを問いかけるものである。キング牧師は、恐れや自己利益、世間の評価に基づいた選択ではなく、良心と正義に基づいた行動が、真の道徳的責任を果たすものであると説いている。この言葉は、困難な状況においても正しい行動を選ぶ勇気の必要性を強調している。

この言葉が述べられた背景には、公民権運動におけるキング牧師のリーダーシップがある。当時、多くの人々が差別や不正義を目の当たりにしながらも、自分の安全や利害を優先して沈黙していた。キング牧師は、恐怖や便宜主義を超えて、正義のために行動することが道徳的な義務であると主張し、この名言を通じて人々に行動を促した。

現代においても、この名言は普遍的な意義を持つ。職場や社会で不正や偏見を目にしたとき、私たちは「それは安全か」「それは有利か」といった自己中心的な問いではなく、「それは正しいか」を基準に行動を選ぶべきである。キング牧師のこの言葉は、倫理的な選択を行う際の指針となり、勇気と正義を追求する姿勢を呼び起こす力強いメッセージを提供している

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