「新しい意見は常に疑われ、一般的でないというだけの理由で反対されることが多い」

ジョン・ロック
ジョン・ロックの名言
  • 1632年8月29日~1704年10月28日
  • イングランド(イギリス)出身
  • 哲学者、政治思想家
  • 社会契約説や自然権思想を提唱し、イギリス経験論、自由主義の父と呼ばれ、近代民主主義の基礎を築いた

英文

“New opinions are always suspected, and usually opposed, without any other reason but because they are not already common”

日本語訳

「新しい意見は常に疑われ、一般的でないというだけの理由で反対されることが多い」

解説

ジョン・ロックのこの言葉は、新しい意見や考え方が社会で受け入れられるまでの難しさを指摘している。ロックは、新しい意見や革新的なアイデアが生まれたとき、人々はそれを慎重に受け止め、まだ広まっていないという理由だけで反対する傾向があると述べている。この考え方は、人間が本能的に未知や変化に対して警戒心を持ち、既存の価値観や慣習に執着する傾向があることを示している。

この考え方は、現代の科学やビジネス、社会運動にも当てはまる。たとえば、新しい技術や革新的なビジネスモデル、社会変革の提案が最初に発表された際、多くの人はその可能性や有効性に懐疑的になることが多い。しかし、こうした新しい意見や変革が普及することで、最終的に社会全体が恩恵を受けることも少なくない。革新には時間と理解が必要であり、時には困難を乗り越えて広まることがある。

ロックのこの言葉は、変化を受け入れる柔軟性とオープンマインドの重要性を教えている。新しい意見やアイデアに対して批判的であることは必要なこともあるが、単に「一般的でないから」という理由だけで拒否することは、成長や進歩の機会を失う可能性がある。新しい考えを前向きに捉え、学びの機会とする姿勢が、個人や社会全体にとっての成長を促し、未来を開く鍵となる。

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