「親は川の流れがなぜ苦いのかと不思議がるが、それは自分たちが泉を毒したからである」
- 1632年8月29日~1704年10月28日
- イングランド(イギリス)出身
- 哲学者、政治思想家
- 社会契約説や自然権思想を提唱し、イギリス経験論、自由主義の父と呼ばれ、近代民主主義の基礎を築いた
英文
“Parents wonder why the streams are bitter, when they themselves have poisoned the fountain”
日本語訳
「親は川の流れがなぜ苦いのかと不思議がるが、それは自分たちが泉を毒したからである」
解説
ジョン・ロックのこの言葉は、親や教育者が子供に与える影響についての鋭い洞察を示している。ロックは、子供に問題が生じたとき、親自身の言動や育て方がその原因であることに気づかずに、結果だけを見て驚くことを批判している。この言葉は、子供の育成において親や指導者が果たす責任を強調し、子供の人格や行動は環境や教育に大きく影響されるというロックの考えを反映している。
現代の教育や子育ての分野でも、この考え方は共通している。子供は家庭環境や親の態度から多くのことを学び、親の行動や価値観が子供の発達に大きな影響を及ぼすとされている。たとえば、親が批判的で否定的な態度を示すと、子供も同様の態度をとるようになることがある。そのため、親や教育者は子供にとっての「泉」としての役割を自覚し、責任ある行動や態度を示すことが重要である。
ロックのこの言葉は、模範としての親の責任について私たちに再考させるものである。親や教育者が自身の行動や言動に注意を払うことで、子供により良い影響を与え、健全な成長を支えることができる。自らの言動が子供にどう影響するかを意識し、模範となる姿勢を持つことが、子供の未来を豊かにするための鍵となる。
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