「言葉がそれ自体としてではなく、私たちの考えを示す記号として捉えられていれば、世の中の争いははるかに少なくなるだろう」

ジョン・ロック
ジョン・ロックの名言
  • 1632年8月29日~1704年10月28日
  • イングランド(イギリス)出身
  • 哲学者、政治思想家
  • 社会契約説や自然権思想を提唱し、イギリス経験論、自由主義の父と呼ばれ、近代民主主義の基礎を築いた

英文

“We should have a great fewer disputes in the world if words were taken for what they are, the signs of our ideas only, and not for things themselves”

日本語訳

「言葉がそれ自体としてではなく、私たちの考えを示す記号として捉えられていれば、世の中の争いははるかに少なくなるだろう」

解説

ジョン・ロックはこの言葉で、言葉とその本質的意味についての考察を述べている。彼は、言葉は単なる記号であり、私たちの考えを表現するための手段に過ぎないと主張している。もし人々が言葉を実体そのものではなく、アイデアを示す象徴として理解できれば、誤解や争いが少なくなるだろうと考えている。これは、言葉に対する誤解や固定観念が、社会的な対立や論争を引き起こす原因となることを指摘している。

この考えは現代でも非常に有効である。例えば、異なる文化や背景を持つ人々の間では、同じ言葉であっても異なる解釈がされやすく、それがコミュニケーションの障害になることがある。言葉が単にアイデアを伝える記号であり、その背後にある考えや意図に注目することが重要であるというロックの視点は、現代のグローバル社会における対話や協力を促進するために非常に役立つものである。

ロックのこの言葉は、私たちに言葉の本質について再考するよう促している。言葉を固定されたものと捉えるのではなく、その背後にある意図や意味を理解しようとする姿勢が、相互理解と平和的な関係の構築に繋がる。このような視点を持つことで、個人や集団の間の対立を和らげ、より建設的な対話を生むことができるのである。

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