「ファッションの多くは、富の誇示にすぎない」

ジョン・ロック
ジョン・ロックの名言
  • 1632年8月29日~1704年10月28日
  • イングランド(イギリス)出身
  • 哲学者、政治思想家
  • 社会契約説や自然権思想を提唱し、イギリス経験論、自由主義の父と呼ばれ、近代民主主義の基礎を築いた

英文

“Fashion for the most part is nothing but the ostentation of riches”

日本語訳

「ファッションの多くは、富の誇示にすぎない」

解説

ジョン・ロックが述べるこの言葉は、ファッションが人々の富や社会的地位を表現する手段として使われることが多いという洞察を示している。ロックの時代、特に上流階級や貴族層は高価な服装や装飾品で自らの地位を誇示し、他者との差別化を図った。このようなファッションの消費文化は、現代のブランド志向やラグジュアリーアイテムに対する消費と共通点がある。

現代社会においても、ファッションは一種のステータスシンボルとして機能し、富裕層が高級ブランドを着用することで社会的な優越感を得たり、他者に影響を与えようとすることが見られる。SNSの発展により、こうした外見による自己表現はますます一般化し、富や成功を象徴するファッションが一層注目されるようになっている。

一方で、ファッションは個人の自己表現の手段でもあるため、ロックの言葉は全てのファッションが富の誇示であると結論づけるわけではない。しかし、彼の指摘は、人々が外見において何を優先するかに関する批判的な視点を提供し、内面の価値を見失わないようにするための警鐘として今なお有効である。

感想はコメント欄へ

この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか?

申し込む
注目する
guest

0 Comments
最も古い
最新 高評価
インラインフィードバック
すべてのコメントを見る