「宥和政策を取る者とは、ワニに餌を与え、自分が最後に食べられることを望む者だ」
- 1874年11月30日~1965年1月24日
- イギリス出身
- 政治家、陸軍軍人、作家
- 第二次世界大戦中においてイギリスの首相として、連合国を勝利に導いた
- インド独立反対など植民地支配を継続しようとした
英文
“An appeaser is one who feeds a crocodile, hoping it will eat him last.”
日本語訳
「宥和政策を取る者とは、ワニに餌を与え、自分が最後に食べられることを望む者だ」
解説
この名言は、敵や脅威に対する宥和政策の危険性と無意味さを鋭く風刺している。チャーチルは、脅威に対して譲歩を続けることが、最終的には自身に危害を及ぼすだけだと警告している。ここでは、宥和政策が一時的な安定や回避策にはなっても、長期的には根本的な解決にはならず、逆に相手を勢いづけてしまう可能性があると示唆している。
この言葉の背景には、第二次世界大戦前夜のナチス・ドイツに対するイギリスの宥和政策がある。ネヴィル・チェンバレン首相のもとでイギリスがドイツに譲歩した結果、ドイツはさらに侵略の手を広げ、戦争が避けられなくなった。チャーチルは、このような宥和政策の危険性を批判し、敵に対して断固とした対応を取ることの必要性を訴えた。
現代においても、この名言は脅威に対して妥協的な対応を取ることのリスクについて考えさせる。敵対的な行動や不正に対して甘い態度を取ると、状況が悪化し、最終的には取り返しがつかない結果を招く可能性がある。チャーチルのこの言葉は、脅威に対する毅然とした姿勢と、短期的な利益や安心に惑わされず長期的な視点を持つ重要性を教えており、勇気ある行動の必要性を強調している。
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