「もしある外務大臣が『平和会議』を死守しようとしているなら、その政府はすでに新しい戦艦や飛行機を発注していると確信してよい」

ヨシフ・スターリン
ヨシフ・スターリンの名言
  • 1878年12月18日~1953年3月5日
  • グルジア(ジョージア)出身
  • 政治家
  • 共産党書記長としてソビエト連邦を統治、工業化と集団農業を推進し、第二次世界大戦で連合国側の勝利に導いたが、一方では大粛清と呼ばれる大規模な政治弾圧により多くの犠牲者を出した

英文

“If any foreign minister begins to defend to the death a ‘peace conference,’ you can be sure his government has already placed its orders for new battleships and airplanes.”

日本語訳

「もしある外務大臣が『平和会議』を死守しようとしているなら、その政府はすでに新しい戦艦や飛行機を発注していると確信してよい」

解説

この言葉は、表面的な平和の主張と実際の軍備増強との矛盾を鋭く指摘している。スターリンの時代においても、各国は平和を掲げつつ、その裏で戦力を強化し、軍拡を進めることがしばしば行われた。外務大臣が平和会議を熱心に守ろうとする姿勢は、実際にはその国が戦争への準備をしている可能性を暗示している。スターリンはこうした二面性に気づいており、外交の表向きの言葉に隠された軍事的意図を見抜くことが重要だと考えていた。

現代においても、外交の場での平和への呼びかけと裏側での軍拡は珍しくない。多くの国が平和を唱えながらも、軍備を増強し、新技術の開発を進めている。国際会議や条約の場では平和的なアプローチが強調されるが、現実には有事に備える準備が進められていることもある。このような矛盾は、国際関係が理想と現実の間で複雑に絡み合っていることを示している。

この言葉は、平和を主張する姿勢と実際の行動が一致しているかを見極める重要性を教えている。真の平和を目指すためには、単に平和会議を行うだけでなく、軍備を増強しない具体的な行動も伴わなければならない。平和の言葉がただの建前ではなく、現実的な行動に裏打ちされているとき、初めて信頼できる平和の実現が可能となる。

感想はコメント欄へ

この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか?


関連するタグのコンテンツ

平和

申し込む
注目する
guest

0 Comments
最も古い
最新 高評価
インラインフィードバック
すべてのコメントを見る