「これこそが顧客が私たちに支払う理由だ。細部にこだわり抜き、彼らがコンピュータを簡単かつ快適に使えるようにすることに対して。私たちはこのことに秀でているべきだ。だからといって顧客の声を無視しているわけではないが、顧客が今まで見たことのないものについて欲しいものを伝えるのは難しい」
- 1955年2月24日~2011年10月5日
- アメリカ出身
- 起業家、実業家、工業デザイナー
- 個人用コンピュータであるMacintosh、iPhone、iPadなどの技術とデザインを高次元に融合させた革新的な製品を世に送り出し、またiPodとiTunes、iTunes Storeによって音楽業界に革命を起こした
英文
”This is what customers pay us for – to sweat all these details so it’s easy and pleasant for them to use our computers. We’re supposed to be really good at this. That doesn’t mean we don’t listen to customers, but it’s hard for them to tell you what they want when they’ve never seen anything remotely like it.”
日本語訳
「これこそが顧客が私たちに支払う理由だ。細部にこだわり抜き、彼らがコンピュータを簡単かつ快適に使えるようにすることに対して。私たちはこのことに秀でているべきだ。だからといって顧客の声を無視しているわけではないが、顧客が今まで見たことのないものについて欲しいものを伝えるのは難しい」
解説
ジョブズはこの言葉で、Appleの使命が顧客にとっての使いやすさと快適さを徹底的に追求することであると述べている。Appleは顧客のために細部までこだわり抜くことで、シンプルで心地よい体験を提供し、そのために顧客は対価を支払っていると考えている。彼の目指すのは、単なる製品ではなく、細部にまで意識を向けた体験そのものである。これは、ユーザーが直接的に要求しなくても、彼らの期待を超える体験を創造することに価値を置いていることを示している。
また、ジョブズは顧客の声に耳を傾ける姿勢を持ちながらも、顧客が未知のものについて具体的に欲しいものを伝えるのは難しいと理解している。Appleが革新的な製品を生み出せるのは、顧客の言葉をそのまま反映するのではなく、顧客が気づいていないニーズに応えるために、プロダクトチームが未来を見据えた設計や発想を行うことにある。
この言葉は、現代の製品開発やデザインにも多くの示唆を与える。革新とは顧客の声に応じるだけでなく、彼らが予想もしていない価値を創り出すことにある。ジョブズの言葉は、顧客が求める以上の体験を提供することが企業の使命であることを再認識させ、細部にまでこだわることで差別化を図る重要性を教えている。
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