「NeXTコンピュータを作るのに3年かかった。もし顧客が求めるものをそのまま提供していたら、彼らが話をした1年後には満足するようなコンピュータは作れただろうが、それは彼らが『今』欲しいと思うものではなかっただろう」
- 1955年2月24日~2011年10月5日
- アメリカ出身
- 起業家、実業家、工業デザイナー
- 個人用コンピュータであるMacintosh、iPhone、iPadなどの技術とデザインを高次元に融合させた革新的な製品を世に送り出し、またiPodとiTunes、iTunes Storeによって音楽業界に革命を起こした
英文
”It took us three years to build the NeXT computer. If we’d given customers what they said they wanted, we’d have built a computer they’d have been happy with a year after we spoke to them – not something they’d want now.”
日本語訳
「NeXTコンピュータを作るのに3年かかった。もし顧客が求めるものをそのまま提供していたら、彼らが話をした1年後には満足するようなコンピュータは作れただろうが、それは彼らが『今』欲しいと思うものではなかっただろう」
解説
ジョブズはこの言葉で、製品開発における先見性と顧客ニーズのバランスについて述べている。彼は、顧客が求めるものをそのまま作るだけでは、時代が進んだ後に本当に必要とされる製品にはならないと考えていた。NeXTコンピュータの開発に3年をかけることで、今後のニーズを見越した革新的な製品を作り出そうとしたのである。ジョブズにとって、本当に価値のある製品とは、単に現在の要求を満たすものではなく、未来の期待に応えるものだった。
また、彼の言葉は、イノベーションにおけるリーダーシップの重要性も示している。顧客の声を尊重しつつも、その先を見据えたビジョンを持つことで、他にはない独自の価値を提供できる。顧客の要求をただ叶えるのではなく、彼らが想像もしなかった未来を創造することが、ジョブズの目指す製品開発の理想であった。
この考え方は、現代においても多くの革新企業が実践している。顧客のニーズを超えた未来志向の製品を提供することで、時代を先取りした価値を提供することができる。ジョブズの言葉は、企業が単なる要求への対応ではなく、未来を見据えた挑戦を続けることの意義を教えている。
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