「もし物体が重力の力を失えば、それは地球に引き寄せられることなく、天へ向かって直線の等速運動で進むだろう。ただし、空気の抵抗が取り除かれた場合に限る」
![アイザック・ニュートン](https://note.lv73.net/wp-content/uploads/2024/11/Portrait_of_Sir_Isaac_Newton_1689_brightened-512.webp)
- 1643年1月4日~1727年3月31日
- イングランド(イギリス)出身
- 自然哲学者、数学者、物理学者、天文学者、神学者
- 万有引力の法則や運動の法則を提唱し、近代科学の基礎を築き、また自然哲学と数学の理論を体系化した
英文
“If a projectile were deprived of the force of gravity, it would not be deflected toward the earth but would go off in a straight line into the heavens and do so with uniform motion, provided that the resistance of the air were removed.”
日本語訳
「もし物体が重力の力を失えば、それは地球に引き寄せられることなく、天へ向かって直線の等速運動で進むだろう。ただし、空気の抵抗が取り除かれた場合に限る」
解説
この言葉は、重力と空気抵抗が物体の運動に及ぼす影響についてのニュートンの洞察を示している。ニュートンは、重力がなければ物体は地球に引き寄せられず、直線的に進むことを述べており、これは慣性の法則にも基づいている。さらに、空気抵抗が存在しない状況を仮定することで、物体が外力を受けない場合には等速直線運動を続けるという考え方を示している。このように、ニュートンは物体の運動に影響する要因(重力や空気抵抗)を理論的に取り除くことで、純粋な物体の動きの性質を考察している。
この発想は、ニュートンの慣性の法則と重力の理解に深く結びついている。彼は、物体が重力の影響で放物線軌道を描くのではなく、直線運動を続ける条件を想定することで、力学の基本法則を探求した。この考えは、後に宇宙空間での運動や、空気抵抗がほぼ存在しない真空中での物体の挙動に関する理解にもつながっている。
この名言は、私たちに物事の動きや変化を支配する要因を考えることの重要性を教えている。日常生活や仕事においても、何かの成果や結果が現れるとき、その背後にある要因や条件を把握することで、より深い理解やより良い結果のための対策を得ることができる。物事の本質を理解するために、余計な要素を取り除く視点が、シンプルで本質的な洞察につながる。
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