「神は常に、どこにおいても同じ神である。神は単に仮想的にではなく、実質的に偏在する存在であり、なぜなら徳は実体なくして存在し得ないからである」
- 1643年1月4日~1727年3月31日
- イングランド(イギリス)出身
- 自然哲学者、数学者、物理学者、天文学者、神学者
- 万有引力の法則や運動の法則を提唱し、近代科学の基礎を築き、また自然哲学と数学の理論を体系化した
英文
“God is the same God, always and everywhere. He is omnipresent not virtually only, but also substantially, for virtue cannot subsist without substance.”
日本語訳
「神は常に、どこにおいても同じ神である。神は単に仮想的にではなく、実質的に偏在する存在であり、なぜなら徳は実体なくして存在し得ないからである」
解説
この言葉は、神の偏在性と実体性についてのニュートンの考えを示している。ニュートンは、神が常にどこにでも存在し、その存在は単なる概念上や仮想的なものではなく、実質的で本質的なものであると述べている。「徳は実体なくして存在し得ない」という表現を通して、彼は神の存在が抽象的な概念だけでなく、実際に影響力を持つものだと考えていた。このように、ニュートンは神の偏在性を信じ、その存在が世界の秩序と調和に具体的な力を及ぼしていると見ていた。
この考え方は、自然界の秩序や法則が神の存在によって支えられているというニュートンの信仰と科学の調和への姿勢を反映している。彼にとって、神は単なる理念ではなく、物理的な世界と密接に結びついた存在であり、神の徳が実際に影響を与えるためには、実体として存在する必要があると考えた。このようにして、彼は神の概念が抽象的なものから具現的なものへと昇華され、信仰が現実の秩序に関連していることを表現している。
この名言は、私たちに実体ある行動や徳の重要性を教えている。単に理想や概念を掲げるだけでなく、それが実体として行動に現れることで初めて真の価値が生まれる。信念や価値観を言葉や理想だけにとどめるのではなく、現実の行動を通じて具現化することが、深い影響力と意味を持つ。
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