「ニューヨークで探偵小説を設定するのは馬鹿げています。ニューヨーク自体が探偵小説なのです」

アガサ・クリスティ
アガサ・クリスティの名言
  • 1890年9月15日~1976年1月12日
  • イギリス出身
  • 作家
  • 架空の探偵の「エルキュール・ポアロ」や「ミス・マープル」を主人公とした推理小説シリーズ(「そして誰もいなくなった」など)が世界的にヒットした

英文

“It is ridiculous to set a detective story in New York City. New York City is itself a detective story.”

日本語訳

「ニューヨークで探偵小説を設定するのは馬鹿げています。ニューヨーク自体が探偵小説なのです」

解説

この言葉は、ニューヨークという都市の持つ謎めいた魅力を象徴している。アガサ・クリスティは、ニューヨークが持つ多層的な社会、さまざまな文化が交差するその環境、絶え間なく変化する都市の動きなど、まさに探偵小説のように複雑で興味深いものであると感じている。都市そのものが無限の物語を秘めており、探偵小説というフィクションに頼る必要がないと暗示している。

また、この言葉は都市の持つ多様性未知の要素に対する興味を表している。ニューヨークには多くの人種、文化、価値観が混在しており、それぞれが異なるストーリーを持っている。彼女にとって、都市自体が人々や事件をめぐる無数の謎に満ちており、そこに探偵小説を設定することは、既に多様な物語を秘めた都市の魅力を損なうとも考えられる。

現代でもこの言葉は新鮮である。ニューヨークのような大都市は、ますます国際化が進み、複雑な人間模様や予測不能な事件が日常的に起こる場所となっている。この言葉は、都市の持つ生き生きとした物語性に目を向け、その謎めいた本質を楽しむことの重要性を教えている。

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