「大衆の好意を求めるな。それは正直で合法な手段で得られることは稀である。むしろ、少数の証言を求め、数ではなく、その重みを測るべきである」
- 1724年4月22日~1804年2月12日
- ドイツ(東プロイセン)出身
- 哲学者
- 代表作「純粋理性批判」や「実践理性批判」を通じて、理性の限界や道徳の基礎を探求し、現代哲学に多大な影響を与えた
英文
“Seek not the favor of the multitude; it is seldom got by honest and lawful means. But seek the testimony of few; and number not voices, but weigh them.”
日本語訳
「大衆の好意を求めるな。それは正直で合法な手段で得られることは稀である。むしろ、少数の証言を求め、数ではなく、その重みを測るべきである」
解説
この名言は、真実性や誠実さが必ずしも多数の支持によって証明されるわけではないことを述べている。カントは、大衆の支持を得ようとするよりも、誠実で信頼できる少数の声に耳を傾け、その意見の重みを評価するよう促している。多くの意見が必ずしも正しいとは限らず、質のある意見にこそ価値があるという考えである。
この教えは、現代においても重要な指針となる。特にインターネットやソーシャルメディアの影響で、多数の意見や情報が容易に共有されるが、それらが必ずしも信頼性や倫理性を持つとは限らない。たとえば、人気がある情報や話題が真実を反映しているとは限らず、少数でも専門知識や道徳に基づいた意見がより価値がある場合がある。
この名言は、質を重視した判断を求めている。数に流されるのではなく、慎重に意見の価値を判断し、真に信頼できるものを選ぶことで、誠実な生き方と良識ある判断が育まれる。
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