「年を重ねることは四つの事柄で最も良いものとなる。薪は古いほどよく燃え、ワインは古いほど味わい深く、友人は古いほど信頼でき、著者は古いほど読むに値する」
- 1561年1月22日~1626年4月9日
- イングランド出身
- 哲学者、神学者、法学者、政治家、貴族
- 近代科学の基礎を築く「帰納法」を提唱し、またイギリス経験主義の祖として後世に影響を与えた
英文
“Age appears to be best in four things; old wood best to burn, old wine to drink, old friends to trust, and old authors to read.”
日本語訳
「年を重ねることは四つの事柄で最も良いものとなる。薪は古いほどよく燃え、ワインは古いほど味わい深く、友人は古いほど信頼でき、著者は古いほど読むに値する」
解説
フランシス・ベーコンのこの言葉は、年を重ねることの価値がさまざまな形で発揮されるという洞察を示している。彼は、物事が時間を経ることで質が向上し、より深い意味や価値が備わると考えた。古い薪はよく燃え、古いワインは風味が増し、長く付き合った友人は深い信頼関係を築き、古典的な著者の作品は読む価値があるとされる。これは、時間がもたらす経験と熟成が、ものごとの質を高める要因であるという教訓を含んでいる。
この言葉には、単なる物質的な価値だけでなく、人間関係や知識の分野における時間の重要性が含まれている。友人との長い付き合いが生み出す信頼や、古典文学が持つ普遍的な知恵は、時間が育んだ価値の一部である。年を経ることで深まる信頼や味わいは、急速に得ることのできないものであり、それがいかに貴重であるかをベーコンは示唆している。時間がもたらす成熟が、信頼、知識、風味といった多様な価値を生み出す。
現代においても、この言葉は時間がもたらす価値と、その意義を再認識する教訓である。即時性が求められる現代でも、長期的な関係や古典的な知識には、時を経たからこその深い価値がある。ベーコンの言葉は、年を重ねたものの持つ重みや信頼性を理解し、日常生活の中でそれらを尊重することの重要性を伝えている。
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