「『真実とは何か?』と、からかうようにピラトは言ったが、答えを待とうとはしなかった」

フランシス・ベーコン
フランシス・ベーコンの名言
  • 1561年1月22日~1626年4月9日
  • イングランド出身
  • 哲学者、神学者、法学者、政治家、貴族
  • 近代科学の基礎を築く「帰納法」を提唱し、またイギリス経験主義の祖として後世に影響を与えた

英文

“What is truth? said jesting Pilate; and would not stay for an answer.”

日本語訳

「『真実とは何か?』と、からかうようにピラトは言ったが、答えを待とうとはしなかった」

解説

フランシス・ベーコンのこの言葉は、「真実とは何か」という問いが非常に奥深く、時に答えが見つからない、あるいは答える価値を軽んじられることがあるという複雑な意味を含んでいる。この言葉は、新約聖書の「ヨハネの福音書」に登場するローマの総督ピラトの場面を引き合いに出している。彼は「真実とは何か?」と問いながら、答えを待たずに去り、真実そのものに対する関心が薄いことを暗示している。この姿勢は、真実の探求に対して表面的な興味や皮肉な態度を象徴している。

この表現は、時に人々が「真実」とは何かを問うても、その問いに真剣に向き合わず、答えを求めようとしない状況を指している。ピラトは、真実の探求に対して皮肉や軽視を見せる象徴として描かれており、現代でも、真実を知るよりも自身の信念や都合を優先する態度に対する警告とも捉えられる。真実に対して皮肉な態度や無関心が、実際の理解や成長の障害となることをベーコンは示唆している。

現代においても、この言葉は真実への真摯な探求姿勢の重要性を強調している。一見して重要な問いに対して答えを求める意欲がないと、深い理解や解決が得られない。ベーコンの言葉は、真実に対する軽視や無関心の態度を戒め、真摯な探求が真の知識と成長に繋がるという教訓を伝えている。

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