「宗教に次いで大切にすべきは、正義を推進することである」
- 1561年1月22日~1626年4月9日
- イングランド出身
- 哲学者、神学者、法学者、政治家、貴族
- 近代科学の基礎を築く「帰納法」を提唱し、またイギリス経験主義の祖として後世に影響を与えた
英文
“Next to religion, let your care be to promote justice.”
日本語訳
「宗教に次いで大切にすべきは、正義を推進することである」
解説
フランシス・ベーコンのこの言葉は、信仰や宗教的な価値観とともに、正義を大切にすることが人間社会において重要であるという考えを示している。彼は、宗教や信仰が個人の道徳的な基盤を形成する一方で、社会の秩序と公平さを保つためには正義が不可欠であり、宗教と並んで推進すべきものであると考えた。この言葉は、宗教と正義が共に尊重されることで、社会全体が調和と安定を保つことができるというベーコンの理念を反映している。
正義の推進は、個人間の関係だけでなく、社会全体の信頼や倫理の基盤を築くために重要である。宗教が人の内面の成長や道徳的な指針を提供するのに対して、正義はその道徳を社会全体に適用し、平等で公平な扱いを実現するための指針となる。ベーコンは、正義が宗教的価値と並ぶ重要なものであり、正義がない社会では道徳や秩序が失われてしまうことを懸念している。
現代においても、この言葉は信仰や宗教的な価値観と、社会正義の重要性を考える指針となる。多様な信仰や価値観を持つ社会では、共通の正義が調和を保つための基盤となる。個人が宗教的な価値を大切にするだけでなく、公正な社会を築くための責任を持つことで、より良い社会が実現する。ベーコンの言葉は、信仰と共に正義を推進し、公平で倫理的な社会を目指すことが、個人と社会の調和を生むという教訓を伝えている。
感想はコメント欄へ
この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか?
関連するタグのコンテンツ
正義
申し込む
0 Comments
最も古い