「その瞬間の思考を書き留めなさい。ふと浮かんでくる思考こそ、一般に最も価値があるものだ」
- 1561年1月22日~1626年4月9日
- イングランド出身
- 哲学者、神学者、法学者、政治家、貴族
- 近代科学の基礎を築く「帰納法」を提唱し、またイギリス経験主義の祖として後世に影響を与えた
英文
“Write down the thoughts of the moment. Those that come unsought for are commonly the most valuable.”
日本語訳
「その瞬間の思考を書き留めなさい。ふと浮かんでくる思考こそ、一般に最も価値があるものだ」
解説
フランシス・ベーコンのこの言葉は、ふとした瞬間に湧き上がる思考の価値を見逃さず、それを記録することの重要性を示している。ベーコンは、何かを求めて得られる考えよりも、自然に心に浮かんでくるアイデアや直感が、往々にして最も創造的で本質的なものであると考えた。こうした思考は、無意識の中から現れることが多く、熟慮や計画を超えて、真の洞察や独自の視点をもたらすことがある。
ふと浮かぶ思考は、日常の中で何気なく心をよぎるアイデアや発見であり、計画的な思考ではないために、より自由で直感的なものであることが多い。こうした思考を記録しておくことで、あとから新しい視点や発見に繋がる可能性が広がる。たとえば、詩人や作家、発明家などが直感的に浮かんだアイデアを書き留めることで、後に大きなインスピレーションや創造的な成果を得ることがある。瞬間的な思考は、深層の感情や洞察を含んでいるため、価値が高いのである。
現代においても、この言葉は創造性や自己理解を深めるための指針として有益である。日常生活や仕事での新しいアイデア、心に浮かぶ小さな疑問などを見逃さずに記録することで、後に貴重な気づきや成長のきっかけとなることがある。ベーコンの言葉は、瞬間的な思考の価値を見逃さず、常に記録する習慣を持つことが、自分の創造性や知識を豊かにするという大切な教訓を伝えている。
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