「私が西洋を訪れるのは、ほとんどの場合、人間の価値と宗教的調和を促進するためである」

ダライ・ラマ14世
  • 1935年7月6日~
  • チベット出身
  • 宗教指導者、仏教僧、チベット亡命政府の元首相・精神的指導者

英文

”In most cases, my visits to the West are for promotion of human values and religious harmony.”

日本語訳

「私が西洋を訪れるのは、ほとんどの場合、人間の価値と宗教的調和を促進するためである」

解説

この言葉は、ダライ・ラマ14世が西洋を訪れる目的を普遍的価値の普及と宗教間の調和に置いていることを示している。彼は政治的な交渉や個人的利益のためではなく、思いやりや慈悲といった人間的価値を広め、異なる宗教が共存できる世界を築くために活動している。ここで強調されているのは、訪問の意義が普遍的で人類全体に関わるものであるという点である。

背景には、1959年以降の亡命生活がある。チベットから国外に活動の拠点を移した彼は、西洋諸国を中心に国際社会で影響力を持つようになった。その中で、単にチベット問題を訴えるだけではなく、宗教や文化を超えた普遍的価値を共有する場として西洋訪問を活用してきた。これは、仏教指導者としての立場を超えて、世界的な精神的指導者としての役割を果たす姿勢を反映している。

現代においても、この名言は大きな意義を持つ。宗教や文化の違いが対立の原因となる時代だからこそ、人間の普遍的価値を広め、宗教間の調和を促進することが重要である。教育や国際対話の場においても、この姿勢を実践することで相互理解が深まり、共生社会の実現につながる。したがって、この言葉は、異文化間の架け橋となる行動の指針を示しているのである。

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